CentOS 6.9-final 最新Sambaと互換性

CentOS 7.5へのアプデをかけると、黙っていると、sambaバージョンは、4.2.x,4.4.xが、4.7.xへと自動的にバージョンアップされてしまう。yum downgrade smbaもできないので、Samba 4.4.x以前の互換性を保持したい場合、注意が必要である。ほとんど不具合と言える状況で、Windowsからのログインができなくなってしまう。もともと、Sambaを採用する理由は、Windowsからのファイル共有にあるので、これは致命的だ。

一方、CentOS 6.9-finalから、samba4をインストールすると、今の所、Samba 4.2.10が最新バージョンとなるので、このような問題は起こらない。

よって、CentOSをインストールして、Windowsサーバーの互換ファイルサーバーにしたいのであれば、今の所、CentOS 7.5を選ぶというのは、たぶんペケである。
クライアント側のIPC$に問題があるとか、そういうレベルの話ではなく、pdbそのものが、Windowsにマッチしなくなっているようなので、何をしても解決できない。それを同じマシンで同じIPアドレスを使って、CentOS 6.9-finalへ替え、再び、samba 4.2.10をインストールすると、問題なくログインができるようになる。

CentOS 7.5 + samba 4.7.1の環境下で、その他のLinuxマシンから、cifs-utilsなどをインストールし、mount -t cifsなどとする場合には、問題なくマウントできるので、明らかに、4.7.1とWindowsの組み合わせだけがおかしい。

そのうちなんとかなるのかもしれないが、それまでの間は、CentOS 6.9-final + samba 4.2.10でサーバーを立てたほうが懸命。

samba 4.2.10では、Active Directoryが正しく動かないというような報告があるので、この周辺の改良が、互換性の欠如につながっているような感じだ。

CentOS 7.x を運用しているユーザーで、yum update する場合には、とりあえず、sambaはexcludeしておく必要がありそうだ。

yum update --exclude=samba,samba4 -y

なんだか、難儀な問題である。